年末のレザージャケットケアについて

おはようございます。ライターMです。

2018年もあと数日。毎年、12/31に大掃除しながら年賀状を書く、という悪循環から抜け出せずにいる私です。
今年こそ段取りよく!と思っていますが今日はすでに12月26日…どうなることやら。

個人的なことはさておき、大掃除の時期です。レザーもお手入れして、気持ちよく新年を迎えましょう!

ということで、本日は「年末だ!大掃除ついでにレザージャケットもお手入れしちゃおう!」と題してお届けします。

革によってお手入れ方法が違うので、下記2つのタイプに大別してお伝えしますね。

①ナッパ加工(表革)のレザーアイテム

つるつるした手触りのものです。
私の愛用品でいくとこのアイテム。


1810027 ソフトラムシングル

このタイプは、私たちの肌と同様、乾燥すると白っぽくなったりヒビ割れたりするので、定期的に適度に油分を補ってあげる必要があります。

②自然の風合いを楽しむ特殊加工の革

ベジタブルなめし、アンティックレザーにシワ加工やウォッシュ加工を施したヴィンテージタイプのもの、起毛革(マットな質感のヌバックやスエード、ムートン)などはこちらのタイプに分類されます。

私の愛用品その2


1810002 ラムスタンドジャングル

②のレザータイプは、革の経年劣化と共にダメージを楽しむアイテムのため、特にオイルを塗ったりはしません。

 

ではもう少し詳しくみていきましょう。

①ナッパ加工のレザーアイテムのお手入れ方法

ホコリ落とし→油分補給→陰干し

まず布やスポンジでホコリ等を落とします。
ミンクオイルスプレーを革から30㎝くらい離して、シューっと全体にかけます。この時の注意点は、スプレーする際に狭い範囲にオイルが集中しないようにすること。まんべんなく薄く馴染ませるのがポイントです。その後、布で乾拭きしてツヤを出します。その際にちょっとした汚れも落ちますのでこれでお手入れは完了。
陰干しして湿気をとりましょう。

ミンクオイルスプレーでの油分補給は、2ヶ月に1回が目安です。
レザー上級者は、モイスチャークリームを使うとより革に油分が染み込むのでGOODです。

 

※もし汚れてしまったら?
上記①のように表革であれば革専用のクリーナーで汚れを拭き取りましょう。
日頃のお手入れに使用することでカビ予防にも効果があります。

②特殊加工の革のお手入れ方法

ホコリ落とし→陰干し

私が今回お手入れしたのは、ジャングルラムのジャケットです。革にコーティング加工を施していない、自然の風合いを活かしたレザーなので、②のカテゴリーにあたります。

お手入れ方法といっても、布やスポンジでホコリ等を落としておしまい。
陰干しして湿気を逃がしてあげたらクローゼットへ。これが基本です。

着込むことで風合いを増すベジタブルやアンティック加工や、革本来の風合いを生かしたナチュラル加工。
これらはその特徴を生かした加工のため、革の中でも特に水と油に弱くなっています。

レザーに表面加工をしていないため、オイルをつけると吸収しやすくなります。オイルで若干黒っぽくなっていくため、濃い色のレザーならつけてもOK。白やベージュなど、薄い色の革には適しません。その点に注意すれば、目立たないところでテストしてから薄くオイルをつけるのもアリ、です。

私の愛用品もネービーなので、ちょっとミンクオイルスプレーを試してみましたが、やはり均一に薄くオイルを塗布するのが難しく、そのままにすることにしました。

また、ここで基本の「陰干し」について念押ししておきます。
必ず守っていただきたいのが、“天日干しNG”、この一点に尽きます。

また、革は熱を加えると硬くなったり縮んだりしますので、もし濡れてしまった場合でも暖房器具やドライヤーなどで急に乾かさないでくださいね。

ウェア用の革製品は、染色手法の違いにより、カバンや靴に比べると日焼けや色落ちがしやすい傾向があります。ですから天日干しはもちろん、蛍光灯の下に置きっぱなしにするのは大前提としてNG。カーテンの隙間からさす太陽光でも変色することがあるのでご注意ください。

レザーウェアは、風通しのいい場所での陰干しが◎。

特に日焼けや色落ちしやすい起毛革(ヌバック、スエード、ムートン)には気をつけましょう。

そして、新年明けて着用される際は、“お出かけ前のシュッとひと吹き、革用の防水スプレー”をお忘れなく。
これで万全です!
(かけ過ぎはシミになることもあるので注意。屋外で20~30cmほど離して軽く吹き付けてください)

防水スプレーはズバリ汚れ防止のため、です。

革汚れの一番の原因は汗や整髪料、ファンデーションなどの油脂汚れのため、着用前に防水スプレーをしておくと、表面に付いた油(脂)が浮いた状態となり、帰宅後に乾いたタオルなどで乾拭きすれば表面の油(脂)を飛ばすことができます。

防水スプレーの使用頻度の目安は・・・
革全体には2~3週間に一度、着用前には首周りと袖口のみ吹き付けるのがオススメです。

特にスエードやヌバック等の起毛革やムートンといったオイルケアのできないアイテムなどは、革用の防水スプレーで汚れ防止をすることが効果的です。

お手入れをこまめにすれば、5年後、10年後の革ジャン等のクオリティが明らかに違ってきますので、お気に入りのレザーアイテムにはぜひ愛情をかけてあげてくださいね。

最後にお手入れアイテムをご紹介しておきます。

【汚れ防止】

4930001 アメダス/防水スプレー
保護用の防水スプレーです。スエードやヌバックなどの起毛革にも使用OK

 

【保湿/油分補給】

4930002 ミンクオイルスプレー
皮革に油分を与え、柔らかさと滑らかさを保ちます。

 

4930003 モイスチャークリーム
皮革によくなじみ潤いを与えます。革本来のツヤを与えます。

 

【汚れ落とし】

4930004 デリケートレザー用クリーム
レザーの汚れ落とし、保革効果のあるレザー専用クリーム。明るめの色物に効果的。

製品ごとに説明したお手入れ用品適合表がありますので、詳しくはこちらをご確認くださいね。

ちょっと長くなってしまいましたが、ここまで読んでいただきありがとうございました。
年内の私の投稿は本日が最後となります。

次回は来年1月6日を予定しておりますので、来年も引き続きよろしくお願いします♪
皆さま、良い年末年始をお過ごしください。

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