革の豆知識

ライダースジャケット2年目&3年目の味わい

おはようございます。ライターMです。本年もどうぞよろしくお願いします。

2019年の初投稿です。皆さん、お正月はのんびりされましたか?

私は1/2&3と京都へ初詣に行きました。お正月に京都へ行くのは初めてだったのですが、予想以上の外国人観光客の多さにびっくり。ラーメン屋さんに入ったら、私たち以外はすべて海外からの観光客!店内ではさまざまな言語が飛び交っていました。

慌ただしく過ぎてしまったお正月ですが、私が京都の街並みを見て思ったことは、「きちんとお手入れして日常に生かす」ことの大切さ。京都を例にするのは極端かもしれませんが、古き良きものを現代まで受け継ぎオンリーワンな存在となっている、みたいなことを改めて考えたのです。

ということで、「大切なものは、メンテナンスしながらふだん使いしてこそ、その良さが引き立つ」、ということをテーマに今日は書いてみたいと思います。

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年末のレザージャケットケアについて

おはようございます。ライターMです。

2018年もあと数日。毎年、12/31に大掃除しながら年賀状を書く、という悪循環から抜け出せずにいる私です。
今年こそ段取りよく!と思っていますが今日はすでに12月26日…どうなることやら。

個人的なことはさておき、大掃除の時期です。レザーもお手入れして、気持ちよく新年を迎えましょう!

ということで、本日は「年末だ!大掃除ついでにレザージャケットもお手入れしちゃおう!」と題してお届けします。

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レザーウエアーやカシミヤ製品のしつけ糸について

東京レザー店(臨時)クリアランスセールが昨日から開催しております。

今シーズン最後の東京開催となります。

天気もいいので、是非ご来店になってお買い物帰りに人気スポット「ダガヤサンドウ」でのお散歩&ランチを楽しんでみては如何でしょう。

残り3日間、皆様のご来店をお待ちしております。

いきなり話が変わりますが、先日お客様より「ポケットが縫われて使えないのですが」とのご質問をいただきました。

そうなんです。商品によりましては、胸ポケットやフロントポケットを糸で縫い付けている商品がございます。(主にレザージャケットやカシミヤ製品)

結論から申し上げますと、こちらは「しつけ糸」でございますので、糸を切っていただければポケットはご使用いただけます。

じゃあなぜこの様な糸を縫い付けているのかと申しますと、型崩れの防止のために縫い付けておりますので、基本はご購入後にご本人様に切っていただくことになります。

しつけ糸は、よくオーダーメードのスーツやブランド品などでも見られますが、販売時の型崩れ防止はもちろん、最近ではポケットに物を入れたり手を突っ込んだりすることで生地が伸びるのを嫌がるお客様も多くいらっしゃいます。

ニチワレリュームでも、柔らかいラム革やカシミヤ生地などはこの様な型崩れが起きやすく、以前お客様から「何故しつけ糸を付けていないのか」とのお声を頂戴しておりましたので、数年前から一部製品にしつけ処理をおこなっております。

ご購入後に、「ん、手が入らない」と思われたお客様へは、販売時にきちんとしたご説明が出来ておらず申し訳ございませんでした。

私共スタッフも店舗ではご説明するように注意しておりますが、どうしても混雑時や通販ご購入のお客様には説明ができない事もございました。

今回のお客様のご意見を参考に、店舗での説明、通販用の商品説明書にも付け加える様にしていきたいと思います。

切ったらいいのか?そのままがいいのか?

悩まれるお客様もいらっしゃるかとおもいますが、コートのポケットなどのしつけは基本切ってご使用いただいて問題ないと思います。

ただ、レザージャケットやカシミヤジャケットといったジャケット製品に関しましては、なるべくポケットに物を入れない様にして、しつけ糸そのままの状態の方がきれいなシルエットを保つことが出来ますので、そのままがお勧めです。

製品をどの様に使われるかによっても変わって来ますので、基本的には切る切らないは自由です。

でも、後ろのベントに縫い付けてある、バッテン型のしつけ糸や、カシミヤコートなどの袖についているラベルなどは、そのまま使う物ではございませんので、必ず取り外してお使いください。

今回はしつけ糸についてのお話しでした。

革の表面が白い これってカビ?

4週間前のブログを閲覧下さったお客様から、タイトルそのまんまのご質問をいただきました。

ブログを読んで、陰干ししようとクローゼットから革ジャンを出したら、表面がすでに白かったらしく、ニチワ製品ではないけど対処方を教えて下さいと。

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梅雨時期は要注意! レザーのカビ予防

6月と9月頃にお問い合わせが多いのがレザーウエアのカビのご相談。

特に梅雨時期に集中するのがレザーのカビ予防について。

一年の中でも梅雨の季節はレザーウエアの保管に一番気を使わなければいけない時期。

クローゼットにしまったレザーが湿気を吸い込み、ほおっておくとカビの原因に。

そしてクローゼットから出したレザーウエアにカビが付着したからと、除去方法のお問い合わせが多くなるのが9月頃。

当サイトでも過去にご説明しましたが、レザーのカビは一度発生すると除却が困難。

表面を拭き取って解決したと思っても、繊維の中に生き残っているカビがあるので、表面に出てくるたびに拭き取ったりと根気がいります。

「じゃあどうすればいいの?」と思いますよね。

一番はクローゼットから出して光の当たらない風通しのいい場所での陰干し。

レザーウエアのカビを少しでも防ぐには、梅雨時期の陰干し保管が大事。 結論からもうしあげますと、この方法がもっとも効果があります。

風に触れさせることで湿気の吸い込みを防ぎカビ発生の抑止になりますので、積極的に陰干しするように心がけましょう。

ただし光には注意。

革は使用する染料の関係上、日光の光はもちろん、蛍光灯などの室内灯下でも長時間放置しておくと日焼けする危険性があります。

またどうしても陰干しが出来ない時は、クローゼットに除湿剤を置いておくのもいいかも知れません。

また、陰干しにしてもクローゼット内の保管でもビニールカバーなどは湿気をため込みますのでそれらも厳禁です。

「なんだか面倒だな~」なんて思われるかもしれませんが、梅雨時期でけでも陰干しをしてあげる。

それだけでレザーのカビ防止はもちろん、長持の秘訣です。

私達と同じで、革も梅雨は大嫌い。是非、この時期だけでも陰干しするように心がけてください。

もう少し詳しく知りたい場合は、お電話やメールでもご相談はお受けしております。(ニチワレリュームHP