革の日常の手入れで心がけることと、雨に濡れた時の対処法

今週もお客様からのお問い合わせについての投稿。

ご質問内容はタイトルそのまま。

手入れ方法につきましては、過去にも数度防水スプレーの重要性を書きましたが、今回もう一度おさらいしたいと思います。

まずは革の手入れについて解説していきましょう。

革のお手入れについて、よくお客様から革の聞かれるのはアフターケアについて。
もちろんアフターケアも大事ですが、革にとって一番重要なのはビフォーケアです。

以前革ジャンの保管方法でも説明しましたが、革も人間の肌と同じだという事を思っていただければお分かりになると思います。

例えば女性の皆さんのお肌のお手入れも、大切なのはビフォーケアですよね。

日に焼けないように、シミができなように、肌が荒れないようにということでスキンケアを行なっているのと一緒。

もし、日に焼けて、シミができて、肌が荒れてから元の状態まで肌を戻すには、大変な手間と時間が掛かり、時にはシミが残ってしまうなんて事もあります。

革にとっても、このビフォーケアという発想で日常のお手入れを行なえば、皆さんが考えているほど大変なことはありません。

それではビフォーケアはどのようにすればよいかということですが、革製品の手入れは「水濡れ」と「汚れ」からいかに革を守るかと言うことが大切になります。

そのためにその役割を果たすのが「革用の防水スプレー」です。

これは単に水や雨などから守るだけではなく、スプレーを利用することにより、汚れの付着防止はもちろん、乾拭きした時に革に付いた汚れも取りやすくしてくれます。

また雨に濡れた時の対処法ですが、革自体はもともと水に弱いわけではありません。水に濡れると熱に弱くなってしまします。(後述)

外出などで革ジャンやレザージャケットが雨に濡れてしまった時は、輪染みを残さないためにも、まず吸水性の高いティシュペーパーやペーパータオルで水分を吸収してあげます。

乾いたタオルでもよいのですが、革の種類(仕上げ)によっては、タオルが水分を吸収する前に革に水分を染みこませてしまう場合がありますので注意が必要です。

水分を吸収した後は肩幅の合ったハンガーで形を整え、通気性のよいところで陰干しをします。

ここで重要なことは、絶対に熱を与えないことです。

ドライヤーの熱で乾燥させようとし、革が収縮してしまうこともありますし、当然アイロンなどの仕様もNGです。

感想をすると濡れたところが硬くなりますが、これは水に濡れたコラーゲンの繊維が乾燥することで、繊維同士が膠着しているためで、もみほぐすことで元にもどります。

どうしてもシミが気になるようでしたら、完全に水分が抜け、十分に乾燥した後でしたらアイロン仕様も可能になります。

水濡れでできたシワ取りは、必ずあて布を忘れずに、100度位で掛けるのがよいでしょう。

革ジャン用の保革クリーム等が使用できる表革でしたら、塗り上げた後に防水スプレーを噴霧しておくことをおすすめです。

革の手入れと水濡れの対象方いかがでしたでしょうか。

過去のお手入れについての投稿もご参考いただき、お持ちの革ジャンやレザージャケットのケアをしていただければと思います。

次回のニチワレリュームブログは革ではなく、ダウンについて書きたいと思います。

現在ソウルのホテルにて書き込み中。

日本同様、韓国もこの一カ月でだいぶ気候が暖かくなりました。

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