キャメルの革ジャンとレザージャケットがこの秋再登場

ニチワレリュームの革ジャンやレザージャケットは、ラム革を中心に多くの加工革を使用していますが、その中で人気の革といえばアンテイック系の革。

もちろん表革やスエード系も人気ですが、様々な表情を表現出来るアンテイック系は、新作が出るたびにたちまち人気商品に。

なかでもベジタブルスキンはニチワ時代から40年以上も愛されています。

樹脂や植物などの天然素材から抽出したタンニン剤のみで鞣されたベジタブルタンニング。

一番の特徴は革本来のキズなどを隠さず、自然の風合いを活かして作り上げられること。

その為新品状態でも細かな擦りキズや生体時のキズなどが存在します。

ですのでたまにお客様から「えっ新品なのにキズがあるの?」といったご質問も頂きますが、ベジタブルスキンはそういう革なんだと思っていただければと思います。

因みに、以前当ブログにてベジタブルの革ジャンレザージャケットの擦りキズの修理方法を書いた記事があります。

詳しくはこちら「ベジタブルスキン 革ジャンの表面についたキズの修理方法」をご覧ください。

そんなベジタブルスキンですが、この革の一番の魅力は経年劣化を楽しめること。

着込むことで色艶や味わいが増していくことで独特のヴィンテージ感を放つ革ジャンになっていき、その変化も様々なので、まさにオンリーワンの一着になってくれます。

デニムと同じように経年劣化を楽しめるベジタブルスキンですが、味わいが増すまでにはそれなりの時間が掛かります。

もし、今すぐヴィンテージ感のある革ジャンレザージャケットがよければ、ベジタブルではなくムラ感や洗い加工などで最初からダメージを与えた商品を選ぶのもいいかもしれません。

さて、今年もベジタブルレザーの革ジャンレザージャケットを新作で用意していますが、お客様からいただいた多数のご要望により復刻したモデルが2スタイルあります。

それがキャメルカラーのベジタブルスキンを使用したトラッカータイプの革ジャンテーラードのレザージャケット

2017年の新作コレクションでレザーコートと3スタイルで販売しましたが、どの商品も発売と同時にヒット商品に。

先シーズンはカタログにて取り扱いせず、既に完売状態でしたが、復活を望む声が多く、2019年の新作ラインナップに加わることになりました。

復活とはいえファッションの流れは日進月歩。当然マイナーチェンジが必要です。

パターンなどの修正ももちろんですが、今回一番の変更点は革そのもの。

2年前はベジタブル特有の雰囲気を活かすために、あえて牛革よりの厚さで製品化したのですが、表革に比べて重量感を感じるべジてブルスキン。
今回はイタリアのタンナーと工場に相談して、見た目はそのままに、柔らかく軽い着心地のベジタブルスキンを開発することに成功しました。

ベジタブルですのでもちろん表革よりはドッシリ感があるかも知れませんが、それでも肉厚ベジタブルとは比べ物にならない程の軽さに仕上がっています。

2019年のキャメルシリーズはトラッカー革ジャンレザージャケット以外にもう1スタイル、シングルタイプのレザートレンチコートも登場予定。

サンプルが手元にないのでご紹介は出来ませんが、とても魅力的なレザーコートです。

3スタイル揃えたキャメルカラーのベジタブルアイテム、公開まで楽しみにお待ちください。

ニチワレリュームは来週一週間臨時休業。週末からスタッフ全員で検品のためソウルに入ります。

ニチワレリュームは全量検品が基本。布帛などを取り扱うメーカーによっては、一部の製品のみピックアップして検品する場合がありますが、自然素材の革は一着一着風合いが違うので、ピックアップという訳にはいきませんし、今回紹介したベジタブルなどはまさにその典型です。

そんな訳で来週は検品作業ですが、毎年の検品でなにが辛いかといえばソウルの厚さ。

夏も冬もそうですが、ソウルの寒暖差の激しさは日本以上。革保護のために検品部屋の湿気は無いですが、外に出ると暑さと湿度にやられていつもグッタリ。

昼ごはんにキムチチゲでも食べようものなら、汗の吹き出しが本当にハンパじゃないです。(でも食べちゃうんですけど)

と言うことで、事務所のお留守番をお願いしている人はいますが、一週間電話は繋がりませんので、お問い合わせやご質問などは7月29日以降でお願い致します。

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