ただ今朝6時、ソウルのホテルにてブログを書いています。
今週一週間韓国にて製品の検品中。日曜日にソウルに入りし、検品は月曜の朝からスタート。
今回は全ての縫製作業が終わった後に行う最終検品。
ここで革の問題や不良個所がないかを確かめて、クリアした製品は下げ札を取り付けて出荷準備に入ります。
毎年検品初日の朝は、「さあやるぞ~」と気合が入りますが、3日目ともなるとスタッフ全員、さすがに少しお疲れモード。
検品は同じことを繰り返しおこなう作業ですが、だからといって気を抜くと、検品精度が落ちてしまうので、常に緊張状態が続きます。
緊張状態の作業が朝から夜まで続きますので、日が経つにつれてボクサーのボディブローの如く徐々に疲れが出てきます。
そんな疲れを取ってくれるのがランチタイム。
いつの出張でもそうですが、仕事以外で楽しみといえば食事しかありません。
特に検品作業は、作業中一歩も外に出ないので食事の時間はとても重要です。
ランチは冷麺、キムチチゲ、参鶏湯、カルクッグスなどを食べたりします。
韓国料理はなにを食べても美味しいのですが、集中力がなくなるので食べ過ぎは注意。いつも検品時は腹八分目を心がけます。
楽しい食事が終わると、また検品作業へと戻ります。
検品ルームには常に3~4スタイルの製品が並び、チェツクが終わった製品は別の部屋に移動して、新たに倉庫から検品待ちの製品が運ばれて来ます。
運ばれてきた製品がロング丈のレザーコートやパーツ使いが多い革ジャンといった、検品に時間の掛かる製品が運ばれてくるとテンションが下がります。
逆に比較的検品が楽なレザーベストやテーラードのレザージャケットだと、運ばれた来た瞬間にテンションが上がります。
結局は先でも後回しでも検品することには変わりないので、どのタイミングで見るかだけの問題ですが、出来ればロング丈などは元気ある初日に作業を終わらせ、3日目の今日辺りはベストなどをチェックしたいのですが、倉庫に並ぶ順番で製品が運ばれてくるので、いつ何が運ばれて来るのか分からない状態。
いつも一喜一憂しています。
検品は人の目でおこないますが、自然素材ですのでキズや革のクオリティなどのチェツクは、検品スタッフ各々のジャッジに多少の差が出ます。
ニチワ時代もそうでしたが、検品慣れしているスタッフと経験が浅いスタッフでは、検品漏れにかなりの差が出たことがありました。
またブレの少ない布帛製品と違い、革はどうしても個体差があるので全量検品が必要となります。
その辺りを解決すべく、ニチワレリュームでは検品で気になった個所については、全スタッフでその場で話し合うことで判断基準を統一するようにしています。
それでも検品漏れが出てしまうことがゼロではありません。
製品出荷時も再度検品してはいますが、万が一ご注文いただいた革ジャンが不良品だった場合は、迅速に対応しますので、温かい目でお許しいただければと思っております。
今回は出張中のため、大したニュースもなく検品作業について書きましたが、秋にきちんとした製品をお届けできるように、全量しっかりと検品してきます。
ブログ書き終わると朝食タイム。これからホテル近くの「コンナムルクッパ」専門店に行って来ます。
韓国の朝食といえば、明洞あたりだと「神仙ソルロンタン」が有名ですが、もやしたっぷりの「コンナムルクッパ」も美味しいですよ。
とくに二日酔いの朝なんておすすめです。