今回は予告とおり「そごう千葉店」で活躍してくれたスタッフの声から誕生したレディースレザージャケットをご紹介。
それが写真のレディース革ジャン「1810037 ベジタブルワイルド」
2019年~2020年シーズンのレディースレザーコレクションの中で、一番最後に製品化が決まった商品。
早い段階から企画サンプルは出来上がっていたのですが、商品化するにあたって一番のネックだったのが価格設定でした。
ベジタブルスキンは表革に比べて鞣しの作業工程が多く、また動物本来のキズやシミによる革ロスが多い素材ですので、表革よりもその分価格に反映されてしまいます。
それでも革好きに人には人気のベジタブルスキンですが、初めて革に触れる方からしたら、どうしても表革の方が高級にみえてしまいます。
更には激しい洗い加工もしますから、見た目の小ささからは想像出来ないくらい革の量も使います。
それらの理由から、「雰囲気はいいけど価格が高いから」と企画段階で一度ボツになっていました。
そこで登場したのが「そごう千葉」のスタッフチーム。
昨年の春、製品を決定する最終会議に参加してくれたのですが、ほぼ製品化が決まったサンプルについて様々な意見交換をした後、端の方にあったこのボツサンプルを見つけて、「これは何で外れているんですか?」「本当にやらないんですか?」「凄くいいんだけど~」との質問攻め。
そこで事情を説明したのですが、それでも絶賛してくれたので、「そこまで言うのなら」となり、最後の最後に滑り込みで商品化となりました。
結果はといいますと… もちろん女性陣が絶賛するだけあってヒット商品に。
革質を落とす選択肢はなかったので、レディースレザージャケットにしては価格設定高めですが、なかなかのレザージャケットに仕上がりました。
ちなみに千葉チームも、3人のうち2人がこの製品を買ってくれました。
ハードな表情でカジュアルに楽しめるラムベジタブルスキンのレディースジャケット。
男性スタッフの頭では決裁ができなかった商品ですが、女性目線で誕生した新しいレザージャケットでした。