【レザー講座】 STEP >> 04

革の種類いろいろ

革の種類について

男の魅力を最大限に引き出してくれる革ジャン。 一口に革ジャンと言っても、使用されている革素材はさまざまです。 ここでは、革の種類をひとつずつ見ていきたいと思います。

まず、革は大きく「ハイド」と「スキン」の2つに分けることができます。 牛や馬などの大判で厚く重い革のことをハイドと呼びます。 スキンとは、羊や子牛などの薄くて小さい軽い革を指します。

牛革は製革材料として最もよく利用されている素材で、大判で厚いのが特徴となっています。 繊維組織が比較的に均一になっているので、強度に加えて高い耐久性をもっています。 日本で流通する牛革の90パーセント近くは輸入品で、牛の成長や大きさに応じてステアハイド、 キップスキン、カーフスキン、カウ、ブルと呼び名が変わってきます。

ヤギ革は原皮の厚さは薄くなっていますが、コラーゲンが充実した繊維組織をもっています。 そのため、銀面には独特の凹凸シボがあり、耐摩耗性に優れています。 靴の甲や手袋、衣料などの幅広いアイテムで見ることができます。

馬革の繊維構造は牛革よりも粗いですが、 牛革に比べて毛穴が少なく銀面がスムーズなのが特徴となっています。 中でも、尻部から得られる硬く緻密なコードバンとよばれる層は高級な紳士靴などに珍重されています。 馬革はホースハイドという呼び方が一般的です。

鹿革はきめが細かく、ソフトでデリケートな風合いをもつ革素材です。 弾力性に優れ、丸みのあるシボとツヤが特徴です。 またキズが多いので、銀面を除いて使用されることがよくあります。

羊革は軽くて柔らかいという特徴を持っています。 脂肪の穴が多いので、なめしても革に空白が残るために耐久性はやや弱いのですが、 断熱効果が高いのでムートンやダウンの素材に多く用いられます。

革は素材によって違った魅力があります。 あなたの好みや普段するファッション、 着ていくシーンなどをいろいろ考えてあなたに合った革ジャケットを選んでください。